ずっと秘めていた想い──「女の子になりたい」それを叶える決心を〈しゃびー〉から打ち明けられた。男性と女性という性の狭間でほとんど完全な美しさを備えた〈しゃびー〉が、男の娘で無くなってしまう寂しさとひとりの「女の子」が誕生する歓び…。相反する気持ちに揺れながら、僕は彼女への想いを抱いたまま、最後の撮影を申し出た。海の景色にはしゃぎ、無邪気に甘え、美味しいご飯を頬ばる…ふたりきりの旅行で初めて見せる、いちばん自然な普段着の〈しゃびー〉。「女性として生まれ変わる」という夢を叶える直前、期待と不安にゆれる〈しゃびー〉との欲望と疑似恋愛の温泉一泊旅行。